書評:「財政緊縮主義」が間違いかつ有害であることを示す、日本の政策パラダイム転換のための必読書! L・ランダル・レイ『MMT 現代貨幣理論入門』

本書は、MMT(Modern Monetary Theory:現代貨幣理論)と呼ばれる経済理論を体系的に説明する教科書の翻訳版です。MMTはアメリカの最年少民主党議員のアレクサンドリア・オカシオコルテス氏が支持を表明したり、欧州中央銀行のドラギ総裁が「新たなアイディアとして検討すべき」と言及するなどして世界的に話題となっており、著者のL・ランダル・レイ氏はMMTを提唱する研究者として知られています。

本書は、政府が政府支出を行ったり、中央銀行が貨幣を創造する際のプロセス(実態)を丁寧に記述することを通じて、これまでの経済学の教科書とは異なる知見を提供してくれます。

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9月連休の山旅

山の景観を楽しみに2019年9月13日(金)に新宿発の夜行バスを利用し、南アルプスの北岳に行ってきました。

北岳は標高3193m、富士山に次ぐ日本第2の高峰で、ロッククライマー達の愛してやまない北岳バットレスという600mに渡る大岩壁も擁しています。

バスは深夜0時過ぎに南アルプス山麓の休憩施設に到着。そこで4時間ほどの仮眠をとり、9月14日早朝のバスで北岳至近の登山基地となる広河原に入りました。

目前に迫る北岳を見上げて、大樺沢 (おおかんばざわ)ルートから登山開始。この日、標高3000mにある北岳肩の小屋まで登り、満天の星の下でテント泊。翌朝15日に夜明けとともに北岳に登頂。その後、肩の小屋まで舞い戻りテントを撤収して下山を開始。白根御池ルートの延々と続く急坂を広河原に下り、そこから甲府駅までバスで出て帰京の途につきました。 “9月連休の山旅” の続きを読む

JRI研究員探求 ~野田名誉会長を訪ねて~

●自己紹介

こんにちは。日本総合研究所 調査研究本部 生活創造研究部(四ツ谷ユニット)で研究員を務めている毛利です。

普段は「人生100年時代におけるライフデザイン」を自らのテーマとし、高齢者の社会参画、多職種および住民協働による地域づくり等の研究事業に参画しています。

ここ最近の動きとしては、弊所が推進する「ジェロントロジー研究協議会」の「宗教・こころジェロントロジー」事務局の一員となり、かねてから関心のあった「ライフエンディング」の領域にも、少しずつではありますがのめり込んでいるところです。

こちらのスタッフ紹介も、お時間のある時にお目通しください。
https://www.jri.or.jp/archives/staff/yukiko-mouri/

さて、日本総合研究所に入所して3年が経過し、初めてスタッフブログ投稿のため筆を執った(キーボードに手を置いた…)のは、今回、四ツ谷ユニットの職員2名で、非常に得難い経験をしたことによるものです。それは、 “JRI研究員探求 ~野田名誉会長を訪ねて~” の続きを読む

野田名誉会長に創業時の想いをうかがう

弊所は1970年設立で、来年2020年に創業50周年を迎えます。

創業時の所長でもある野田一夫名誉会長は92歳でご健在。来年の節目に向けて、いま一度、50年前の想いを「創業時の所長」から直接うかがいたく、入所4年目の研究員2名で野田名誉会長のオフィスをたずねました。インタビューの一部でもお伝えできればと、スタッフブログに掲載させていただきます。

野田名誉会長からのメッセージ

私の最大の訪問目的は、約3年間この組織に身を置く中で常に問い続けていること―「シンクタンクはどうあるべきか」「日本総合研究所はどうあるべきか」―について、野田名誉会長から直接お考えをうかがうことでした。 “野田名誉会長に創業時の想いをうかがう” の続きを読む

旅先で「感じる・考える」こと-その2

◆ベトナム人の幸福とは

前回のスタッフブログの続きです。

結局、ドライバーの青年との会話では、ベトナム語講座と日本語講座に時間を要し、「休日に何をして過ごすか」を聞くまでで時間切れとなりました。「映画を観に行くことと、ドライブをすることが好き」と話していました。

青年は齢30歳で、私の方が年上だと話すと「Oh!Sister!」などと冗談交じりで話す、屈託のなさが印象的でした(日本人がどこかに置いてきてしまったような、無邪気さが残っています)。

旅の3日目は現地ツアーに参加、そのときのベトナム人の添乗員は、ベトナムの生活や文化、歴史を丁寧に教えてくれました。彼曰く、ベトナムでは【安心・安定、子ども、経済】3つが揃えば幸せだということでした。 “旅先で「感じる・考える」こと-その2” の続きを読む

旅先で「感じる・考える」こと

私は、昨年度携わった研究事業※で日本各地の合計17地域でヒアリングをさせていただきました。検討過程、調査等にご協力いただきました皆様方、誠にありがとうございました。

さて、今回のスタッフブログでは、個人的な話ですが…、先日のゴールデンウィークの話を書きたいと思います。

昨年度事業で約1年間、国内を飛び回ったおかげで、久しぶりに海外へ飛び出したい気持ちになり、ベトナムへ4泊5日間の一人旅を満喫してきました。 “旅先で「感じる・考える」こと” の続きを読む

◆ペーパーレス会議の試験的導入

国土交通省国土技術政策総合研究所より発注された「29年度 道路政策の質の向上に資する技術研究開発制度に関する資料作成業務」において、ペーパーレス会議システムを試験的に導入しました。

ペーパーレス会議システムとは、会議に使用する資料をタブレット端末等で電子データを閲覧することで、配布資料として印刷される大量の紙を減らすことができる、環境に優しい仕組みです。端末で情報を閲覧するだけでなく、発表者の端末の操作に合わせて、ページ送りやマーカー表示などの画面遷移の状況を同期することも可能です。さらに、インターネット回線を経由することにより、遠隔で各自の端末の画面同期が可能なものもあり、時間や場所に縛られずに高いレベルの情報共有を行うといった、働き方改革を後押しする要素も含まれています。

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余緑(よりょく)のある町 ー鳥取県日野町ー

もう10月に入り、秋の訪れを感じる頃になりましたが、今回は夏の里山でのプロジェクトについてお伝えしたいと思います。東京のデスクから離れた鳥取のフィールドでの話です。(写真は、もう季節外れになってしまいました。)

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Food Expo香港へのSAVOR JAPAN出展

2017年8月17~19日の3日間、弊所が事務局を務めるSAVOR JAPAN推進協議会が香港市場におけるSAVOR JAPANの認知度向上・ニーズ把握を図るためFood Expo香港2017に出展しました。

【SAVOR JAPANとは】

SAVOR JAPANとは、我が国への訪日外国人(インバウンド)が年々増加し、地方部への関心が高まる中、2020年の東京オリンピック・パラリンピックも見据え、「地域の食」と食を創り出す「農林水産業」、魅力ある景観等の「地域資源」を効果的に活用し、インバウンドを全国各地の農山漁村に誘客する取組を農林水産大臣が認定する制度です。本認定により、地域のブランド力を高めることで、インバウンドを中心に、日本の食・食文化を通じた農山漁村への交流人口や観光需要の増大を図るとともに、農山漁村の活性化や地域産品の輸出促進による所得向上や雇用の確保等、農林水産業や観光業の成長産業化を目指すものです。

SAVOR JAPAN推進協議会(Savor Japan Project Association) http://savorjp.com/

「農泊 食文化海外発信地域(Savor Japan)」について http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gaisyoku/keisyoti_kentokai/

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お菓子に関する雑感

■ 菓子生産金額の動向

普段からなにかしら口にすることの多いお菓子ですが、日本国内で実際にどの程度の市場が形成されているのでしょうか。小さい頃よりこよなくお菓子を愛し、お世話になっているお菓子好きの私でなくとも、興味をもたれる方は多いと思います。ここでは、お菓子に関する統計情報の紹介と個人的な雑感を述べたいと思います。

図1は、「e-お菓子ねっと」で公表されている統計情報を基に作成した、菓子生産金額の平成18年から平成28年までの直近10年間の推移です。

図1 菓子生産金額の推移

出典:「e-お菓子ねっと 平成28年菓子統計」より作成

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